2024年11月度 最低賃金改定後 徳島県レポートを発表しました
分析用求人ビッグデータを提供する、株式会社フロッグ(所在地:東京都千代田区、代表取締役:菊池 健生、以下「当社」)は、「2024年11月度 最低賃金改定後 徳島県レポート」を発表しました。
※本調査は、「タウンワーク」「バイトル」「マイナビバイト」「フロムエー」「イーアイデム」に掲載された求人情報を収集・集計しました。
〇概要
各都道府県で最低賃金が改定された中、徳島県では84円の引き上げが2024年11月1日に実施され、最低賃金は980円となりました。今回の最低賃金の引き上げは、徳島県における実際の求人にどう影響したのでしょうか?
今回は、当社が収集している求人媒体の掲載情報を活用し、徳島県での最低賃金改定による募集時給への影響を分析したレポートをお届けします。最新の傾向を示す参考資料として、ぜひご活用ください!
〇全国の最低賃金改定額と募集時給動向
まずは全国の最低賃金改定額を再度見ていきます。2024年11月1日に徳島県の最低賃金が84円の引き上げられたことにより、全ての都道府県で最低賃金が900円以上となりました。
※最低賃金の改定については厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」を参照
続いて、全ての都道府県で最低賃金の引き上げが施行された2024年11月において、各都道府県の最低賃金と募集時給の差額を調査します。
最低賃金と募集時給の差額が最も大きかった都道府県は「東京都」の+228円でした。次いで「滋賀県(+204円)」、「千葉県(+201円)」と続いています。上位3位以内の都県では、いずれも最低賃金より募集時給が200円以上高い結果となりました。一方で、84円の引き上げが実施された徳島県は、最低賃金と募集時給の差額が最下位となっています。
企業数も多く採用競争が激化している首都圏では、最低賃金よりも上乗せした時給で募集する企業が多い様子がうかがえました。反対に徳島県では、最低賃金と同水準での募集が多いのではないでしょうか。
〇徳島県の募集時給動向
まずは、徳島県全体での平均時給を2023年11月から2024年11月までの推移で分析します。なお、本レポートでは外れ値を調整するため3,000円以上の求人は除外しています。
1年間の動向を見てみると、アルバイト募集のニーズが増える2024年4月に一度時給が上昇しています。その後、最低賃金の引き上げ額が確定した同年9月、全国で最低賃金が引き上げられた10月、そして徳島県での最低賃金引き上げが実施された11月と徐々に時給が上昇していることが分かりました。10月から11月にかけての募集時給は、+18円(+1.70%)となっています。
東京都における最低賃金引き上げ後の募集時給は、徳島県と同条件で2024年9月が1,343円、10月が1,361円となり、前月比では+18円(+1.34%)でした。増加率は東京都より徳島県の方が高くなっていることが分かります。
続いて、2023年度の最低賃金引き上げがあった2023年9月と10月、そして2024年に募集時給が変化した2024年9月~11月において、時給帯ごとの求人件数を比較します。
2023年は950~999円台の求人件数が一番多かったですが、徐々に2024年11月にかけて1,000~1,049円へとボリュームゾーンが移動しています。また2023年と比較して、2024年は1,400~1,449円台の求人件数も増加していました。
本件の詳細はこちらのPDFよりご覧ください。
2024年11月度 最低賃金改定後 徳島県レポート