2025年1月度の都道府県別 賃金伸び率ランキングを発表しました。

分析用求人ビッグデータを提供する、株式会社フロッグ(所在地:東京都千代田区、代表取締役:阪野 香子、以下「当社」)は、「2025年1月度 都道府県別・賃金伸び率ランキング」を発表しました。

※本調査はアルバイト・パート、派遣、正社員の各雇用形態において、下記求人媒体に掲載されている求人情報を収集・集計しました。
○アルバイト・パート :「イーアイデム」「バイトル」「マイナビバイト」
○派遣 :「はたらこねっと」「エン派遣」
○正社員 :「doda」「type」「エン転職」「マイナビ転職」

概要

2024年は、最低賃金の全国平均が過去最高の50円引き上げになる等、賃上げの機運が高まった年でした。2025年1月22日には春闘が事実上スタートしましたが、実際に各都道府県ではどの程度賃金が上昇しているのでしょうか?

今回は当社が収集している求人媒体の掲載情報を活用し、2025年1月の「都道府県別 賃金伸び率ランキング」をお届けします。前月比でどれだけ賃金が上昇しているのか、各都道府県の最新の傾向を示す参考資料としてぜひご活用ください!

2025年1月度トピック

■雇用形態別の賃金増減率(前月比)は、アルバイト・パートが-2.08%~+4.09%、派遣が-4.25%~+9.62%、正社員が-0.76%~+1.26%。

■アルバイト・パートの都道府県別賃金増加率ランキング1位は三重県(前月比+4.09%)、派遣1位は愛媛県(+9.62%)、正社員1位は徳島県(+1.26%)。

アルバイト・パート

アルバイト・パートの都道府県別賃金伸び率ランキング(前月比)トップ3は、1位が三重県(増加額+49円、増加率+4.09%)、2位が奈良県(増加額+30円、増加率+2.49%)、3位が滋賀県(増加額+29円、増加率+2.31%)でした。

ワースト3を見ると、45位が新潟県(減少額-20円、減少率-1.69%)、46位が和歌山県(減少額-22円、減少率-1.89%)、47位が山梨県(減少額-25円、減少率-2.08%)となりました。

1位の三重県と47位の山梨県における直近12か月の賃金推移を比較すると、三重県・山梨県ともに2024年4月から2024年7月にかけて賃金が大幅に上昇していました。その後も三重県は増減を繰り返しながら推移。山梨県は2024年8月から2024年12月にかけて比較的堅調に推移するも、2024年12月から2025年1月にかけて賃金が大幅に減少しました。

派遣

派遣の都道府県別伸び率ランキング(前月比)トップ3は、1位が愛媛県(増加額+111円、増加率+9.62%)、2位が奈良県(増加額+59円、増加率+4.50%)、3位が熊本県(増加額+47円、増加率+3.69%)でした。

ワースト3を見ると、45位が富山県(減少額-8円、減少率-0.61%)、46位が大分県(減少額-7円、減少率-0.63%)、47位が宮崎県(減少額-49円、減少率-4.25%)でした。

1位の愛媛県と47位の宮崎県における直近12か月の賃金推移を比較すると、愛媛県は対象期間において大幅な増減を繰り返しながら推移。愛媛県では派遣求人の母数が小さく、特定の派遣会社が集中して求人を出稿した影響が、2024年10月と2025年1月における平均賃金の上昇に影響しています。

一方の宮崎県は2024年1月から2024年11月まで目立った増減のないまま推移するも、2024年11月から2024年12月にかけて大幅な増加、2024年12月から2025年1月にかけて大幅な減少を見せています。

正社員

正社員の都道府県別伸び率ランキング(前月比)は、1位が徳島県(増加額+3,046円、増加率+1.26%)、2位が福島県(増加額+2,014円、増加率+0.81%)、3位が高知県(増加額+1,847円、増加率+0.75%)でした。

ワースト3を見ると、45位が愛媛県(減少額-1,632円、減少率-0.68%)、46位が島根県(減少額-1,697円、減少率-0.69%)、47位が宮崎県(減少額-1,812円、減少率-0.76%)となりました。

1位の徳島県と47位の山形県における直近12か月の賃金推移を比較すると、徳島県は対象期間において大幅な増減を繰り返しながら推移。山形県は2024年1月から2024年10月にかけて賃金が大幅に上昇するも、2024年10月から2025年1月にかけて減少傾向を見せています。

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【2025年1月度】都道府県別 賃金伸び率ランキング