2025年1月度の職種別 賃金伸び率ランキングを発表しました。

分析用求人ビッグデータを提供する、株式会社フロッグ(所在地:東京都千代田区、代表取締役:阪野 香子、以下「当社」)は、「2025年1月度 職種別 賃金伸び率ランキング」を発表しました。

※本調査はアルバイト・パート、派遣、正社員の各雇用形態において、下記求人媒体に掲載されている求人情報を収集・集計しました。
○アルバイト・パート :「イーアイデム」「バイトル」「マイナビバイト」
○派遣 :「はたらこねっと」「エン派遣」
○正社員 :「doda」「type」「エン転職」「マイナビ転職」

概要

2024年は、最低賃金の全国平均が過去最高の50円引き上げになる等、賃上げの機運が高まった年でした。2025年1月22日には春闘が事実上スタートしましたが、実際に各職種ではどの程度賃金が上昇しているのでしょうか?

今回は当社が収集している求人媒体の掲載情報を活用し、2025年1月の「職種別 賃金伸び率ランキング」をお届けします。前月比でどれだけ賃金が上昇しているのか、各職種最新の傾向を示す参考資料としてぜひご活用ください!

2025年1月度トピック(職種別)

■雇用形態別の賃金増減率(前月比)は、アルバイト・パートが-27.36%~+5.81%、派遣が-0.44%~+3.44%、正社員が-0.89%~+0.63%。

■アルバイト・パートの職種別賃金増加率ランキング1位は「教育/語学/スポーツ」(前月比+5.81%)、派遣1位は「建設/土木/エネルギー」(+3.44%)、正社員1位は「飲食/フード」(+0.63%)。

アルバイト・パート

アルバイト・パートの職種別賃金伸び率ランキング(前月比)トップ3は、1位が「教育/語学/スポーツ」(増加額+96円、増加率+5.81%)、2位が「製造/工場/化学/食品」(増加額+46円、増加率+3.81%)、3位が「ファッション/アパレル/インテリア」(増加額+33円、増加率+2.96%)でした。

ワースト1は「建設/土木/エネルギー」(減少額-467円、減少率-27.36%)でした。

1位の「教育/語学/スポーツ」と13位の「建設/土木/エネルギー」における直近12か月の賃金推移を比較すると、「教育/語学/スポーツ」の平均時給は2024年1月から3月にかけて2,000円を超えていましたが、その後は減少傾向を示し、2024年4月に底を迎えました。その後増減を繰り返しながら、2025年1月には再び回復基調を見せています。

「建設/土木/エネルギー」は2024年12月に複数の企業が集中的に出稿した影響で、2024年11月から12月にかけて平均賃金が大幅に上昇し、翌2025年1月には大きく減少しました。

派遣

派遣の職種別伸び率ランキング(前月比)トップ3は、1位が「建設/土木/エネルギー」(増加額+62円、増加率+3.44%)、2位が「販売/接客/サービス」(増加額+20円、増加率+1.42%)、3位が「製造/工場/化学/食品」(増加額+10円、増加率+0.76%)でした。

ワースト1は「ITエンジニア/IT系専門職」(減少額-12円、減少率-0.44%)でした。

1位の「建設/土木/エネルギー」と10位の「ITエンジニア/IT系専門職」における直近12か月の賃金推移を比較すると、「建設/土木/エネルギー」は2024年3月から5月にかけての上昇をピークに以後は横ばいで推移。2024年12月から2025年1月にかけて賃金が比較的大きく上昇しました。

10位の「ITエンジニア/IT系専門職」は-1%~+2%ほどの増減を繰り返しながら推移しています。

正社員

正社員の職種別伸び率ランキング(前月比)は、1位が「飲食/フード」(増加額+1,591円、増加率+0.63%)、2位が「映像/イベント/芸能/キャンペーン」(増加額+1,627円、増加率+0.55%)、3位が「専門職」(増加額+1,578円、増加率+0.53%)、でした。

ワースト1は「クリエイティブ(web系)」(減少額-2,758円、減少率-0.89%)となりました。

1位の「飲食/フード」と16位の「クリエイティブ(Web系)」の直近12か月の賃金推移を比較すると、「飲食/フード」は2024年11月から2025年1月にかけて上昇傾向を示しています。一方「クリエイティブ(Web系)」は2024年7月までは比較的安定した推移を見せていましたが、8月以降は増減幅が大きくなっています。

本件の詳細はこちらのPDFよりご覧ください。
【2025年1月度】職種別 賃金伸び率ランキング