2025年3月度 26卒ナビサイト速報レポートを発表しました

分析用求人ビッグデータを提供する、株式会社フロッグ(所在地:東京都千代田区、代表取締役:阪野 香子、以下「当社」)は、「2025年3月度 26卒ナビサイト速報レポート」を発表しました。

※本調査は、「マイナビ2023」「リクナビ2023」「マイナビ2024」「リクナビ2024」「マイナビ2025」「リクナビ2025」「マイナビ2026」「リクナビ2026」に掲載された求人情報を収集・集計しました。

概要

株式会社マイナビが発表した「マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査3月1日<就職活動・進路決定>」によると、26卒の内々定率は2025年3月上旬時点で43.1%(前年比+8.8pt)となり、就職活動の早期化が続く中で早い時期から内々定を保有する学生は増えています。では、実際のナビサイトの動向はどのようになっているのでしょうか。

今回は、当社が収集している求人媒体の掲載情報を活用し、26卒のナビサイト動向を分析したレポートをお届けします。都道府県別や業種別の調査もありますので、最新の傾向を示す参考資料として、ぜひご活用ください!

全体動向

まずは、23卒のナビサイトから26卒までのナビサイトで、求人数の推移を分析します。マイナビでは右肩上がりで求人数が増加していますが、リクナビでは24卒をピークに求人数が減少しています。

全体で見てみると、26卒ナビサイトの求人数は41,342件で、25卒から739件(1.76%)減少しました。

新卒ナビサイトでの平均初任給を見てみると、前年比の伸び率が毎年上がっており、各社で初任給を引き上げている様子がうかがえます。26卒の平均初任給は、25卒から3.77%(7,866円)増加して216,621円となり、21万円台に突入しました。

続いて、初任給における価格帯ごとの求人数を、25卒と26卒でそれぞれの全体に占める割合を比較します。どちらもボリュームゾーンは「20万円台」ですが、26卒は25卒と比較して「21万円台以下」が減少し、「22万円台以上」が増加しました。

都道府県別動向

ここでは、新卒ナビサイトの求人を都道府県別に調査します。

まずは25卒から26卒にかけて、求人数の増加数をランキングで見ていきます。1位には、「茨城県」が+112件でランクイン。続いて「新潟県」が+103件、「宮城県」が+82件、「埼玉県」が+67件、「千葉県」が+51件と続きました。1位の茨城県では、特に自動車メーカーなどをはじめとする「機械/電気/電子/自動車」業種での求人数が増加しました。

初任給を25卒から26卒での増加額で比較すると、「秋田県」が+11,480円で1位となりました。次いで「高知県」が+11,232円、「沖縄県」が+10,172円、「宮崎県」が+9,645円、「岩手県」が+9,634円と続いています。25卒では平均初任給が19万円を下回る都道府県が22県ありましたが、26卒では2県のみとなり、多くのエリアで初任給の平均が20万円を超えました。

また、厚生労働省が公表している「地域別最低賃金の全国一覧」によると、2024年度の最低賃金引き上げで前年から6.0%以上引き上げた都道府県は、全体の半数以下となる17県でした。26卒での初任給引き上げ額の上位5地域では、2024年度の最低賃金引き上げ率が全て6.0%を超えており、最低賃金を大幅に引き上げた地域で初任給も上昇している様子がうかがえます。

業種別動向

続いて、新卒ナビサイトの求人を業種別に調査します。

25卒から26卒にかけて増えた求人件数をランキングで見てみると、1位には「サービス/レジャー/フード」が+390件でランクイン。続いて「農林/水産/鉱業」が+101件、「官公庁/団体/学校/教育」が-4件、「IT/Web/ゲーム/通信」と「コンサルティング/専門事務所」が-12件と続きました。全体での求人数が減少したことにより、求人数が前年から増加した業種は「サービス/レジャー/フード」と「農林/水産/鉱業」のみとなっています。

続いて、初任給を25卒から26卒での増加額で比較すると、「金融/保険/証券」が+11,904円で1位となりました。次いで「官公庁/団体/学校/教育」が+11,043円、「運輸/物流」が+10,026円、「商社」が+9,237円、「エネルギー/設備」が+9,009円と続いています。

1位となった金融系業種で出稿している企業についてバイネームで初任給を見てみると、「SBI岡三アセットマネジメント株式会社」が大学院卒の総合職を対象に募集している、375,000円が最高額となりました。

まとめ

今回は当社が保有する求人データを活用し、26卒のナビサイトを都道府県や業種ごとに分析調査しました。

ナビサイト上での初任給は年々引き上げられており、26卒では21万円台に突入しました。25卒から26卒の1年間で初任給は3.77%上昇し、価格帯ごとに比較すると22万円台以上の割合が増加しています。また、最低賃金が大幅に引き上げられた地方では、初任給も同様に引き上げられている様子がうかがえました。

求人ビッグデータを活用することで、より詳細に、よりリアルタイムに分析することが可能です。ぜひ今後の営業活動や採用活動にご活用ください。

本件の詳細はこちらのPDFよりご覧ください。
【2025年3月度】26卒ナビサイト速報レポート