2024年3月度 小売業界 募集賃金レポートを発表しました

分析用求人ビッグデータを提供する、株式会社フロッグ(所在地:東京都千代田区、代表取締役:菊池 健生、以下「当社」)は、「2024年3月度 小売業界 募集賃金レポート」を発表しました。

※本調査は求人データ分析ツール『HRogチャート』にて、127の求人サイトに掲載されている求人情報を収集・集計しました。

〇概要
近年、春季生活闘争でイオングループが大幅な賃上げをするなど、小売業界での賃金動向が度々話題となっています。今回は、大手企業と中小企業に分けて募集賃金を分析し、実際の動向を探ります。

〇大手企業と中小企業で4年間の増加率に26.9ポイントの差

まず、小売業界における大手企業での募集賃金動向を分析します。2020年1月6日の平均月給は191,222円、2024年3月18日は258,548円となりました。4年間の増加額は+67,326円(+35.21%)で、全職種の平均を大幅に上回っています。

一方で、前年同週比での増加率は2023年4月の+22.23%をピークに、現在は+2%前後まで落ち込んでいます。

続いて、小売業界が含まれる「販売/接客/サービス」職種のうち、大手企業を除いた場合での募集賃金を分析しました。2020年1月6日の平均月給は204,109円、2024年3月18日は221,055円となり、4年間での増加額は+16,946円(+8.30%)となっています。

大手企業と比較すると、増加率は26.9ポイント低い結果となりました。また、全職種での増加率と比較しても、5.7ポイント下回っています。中小企業の募集賃金では、大手企業ほどの賃上げが波及していない様子が伺えました。

一方で、前年同週比での増加率はおおよそ+5%前後で推移し続けているため、今後の賃上げ動向にも注目です。

本件の詳細はこちらのPDFよりご覧ください。
2024年3月度 小売業界 募集賃金レポート