求人ビッグデータのゴーリスト、「V-RESAS」に雇用関連データを提供

人材業界向けに約20億件を超える求人情報のビッグデータを提供し続けてきた、株式会社ゴーリスト(所在地:東京都千代田区、代表取締役:加藤 龍、以下「当社」)は、2020年10月27日、内閣府地方創生推進室と内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局が提供する「V-RESAS(ブイリーサス)」へ参画します。

当社が提供する官公庁・大学・研究・報道機関向け分析用求人ビッグデータサービス「HRogリストforアカデミア」の求人データを用いて、新型コロナウイルス感染症が雇用に与えた影響の分析を可能にします。

「V-RESAS」
https://v-resas.go.jp/

背景

2020年6月30日に公開された「V-RESAS」は、新型コロナウイルス感染症が地域経済に与える影響を適時適切に把握できる、データ可視化サイトです。
地方公共団体や金融機関、商工団体の方々が、感染症拡大後に地域経済を再活性化させていくための施策立案などに利用することを目的としています。

当社では、2011年の創業以来、ハローワークや民間企業運営の求人サイトに掲載されている求人データを毎週取得しており、その累計取得件数は20億件を超えています。
これらは最新の求人動向を把握できるマーケティングデータとして、採用に関わる企業の多くで活用されております。
「V-RESAS」において雇用関連のデータ提供が開始されるにあたり、データに基づき正確かつ迅速な判断を支援できるよう、当社よりデータ提供を開始することを決定いたしました。

V-RESASから分かる事

全国の求人情報数が、全国、地方別、都道府県別、職種別でみることができます。
各職種カテゴリの中で、HRogリストforアカデミアよりWEB上の求人情報サイトから取得した求人情報数を表した図です。縦軸は求人情報数の前年同週比、横軸は週となります。

対象となる求人サイトはアルバイト・パート、正社員、新卒、職種・エリア特化型サイトなどで、Web上に公開されている24サイトからデータを収集しています。
またそのうち、雇用形態を正社員、契約社員、アルバイト、パートの求人に絞り込んでいます。

職種は、販売・サービス職、専門職、その他の職種で構成されており、各職種カテゴリの前年同週と比較した変化率を可視化しています。

これによって、都道府県毎に職種カテゴリの求人情報数の増減を把握することができるため地域別、業種別の動向を適切かつタイムリーに把握することを可能にします。

例えば、緊急事態宣言を境に求人情報数は大幅に減少しましたが、その下がり幅は職種によって差があり、顕著に採用ニーズが担保されている職種もあるといえるでしょう。

これらの情報から、コロナ禍の地域経済の影響には雇用面でも違いがあり、地域別、業種別できめ細やかな対応や支援が必要になると考えます。

今後の展望

地域経済分析システム「RESAS」のコロナ版として公開された「V-RESAS」では、原則1週間程度の頻度で掲載データ等が更新されるため、タイムリーに地域経済の状況把握を可能にします。

求人情報数の動向は、今後の雇用の受け皿がどこにあるのか判断する材料となります。
求人情報数のデータから企業の地域ごとの採用ニーズを理解することで、効果的な施策策定の一助となると考えます。