2025年9月度の都道府県別 賃金伸び率ランキングを発表しました

分析用求人ビッグデータを提供する、株式会社フロッグ(所在地:東京都千代田区、代表取締役:阪野 香子、以下「当社」)は、「2025年9月度 都道府県別・賃金伸び率ランキング」を発表しました。

※本調査はアルバイト・パート、派遣、正社員の各雇用形態において、下記求人媒体に掲載されている求人情報を収集・集計しました。
○アルバイト・パート :「イーアイデム」「バイトル」「マイナビバイト」
○派遣 :「はたらこねっと」「エン派遣」
○正社員 :「doda」「type」「エン転職」「マイナビ転職」

概要

厚生労働省は2025年9月5日、「令和7年度最低賃金額答申」を発表。全ての都道府県で地域別最低賃金の答申がされたことを受け、改定額を取りまとめました。改定額の全国加重平均額は1,121円であり、この平均額66円の引上げは、昭和53年度に目安制度が始まって以降で最高額となりました。

今回は当社が収集している求人媒体の掲載情報を活用し、2025年9月度における「都道府県別 賃金伸び率ランキング」をお届けします。前月比でどれだけ賃金が上昇しているのか、各都道府県の最新の傾向を示す参考資料としてぜひご活用ください!

2025年9月度トピック(都道府県別)

■雇用形態別の賃金増減率(前月比)は、アルバイト・パートが-3.94%~+2.26%、派遣が-0.72%~+3.37%、正社員が-0.80%~+1.05%。

■アルバイト・パートの都道府県別賃金増加率ランキング1位は富山県(前月比+2.26%)、派遣1位は長崎県(+3.37%)、正社員1位は沖縄県(+1.05%)。

アルバイト・パート(都道府県別)

アルバイト・パートの都道府県別賃金伸び率ランキング(前月比)トップ3は、1位が富山県(増加額+29円、増加率+2.26%)、2位が島根県(増加額+11円、増加率+0.96%)、3位が新潟県(増加額+11円、増加率+0.91%)でした。

ワースト3は、45位が静岡県(減少額-28円、減少率-2.23%)、46位が岐阜県(減少額-47円、減少率-3.68%)、47位が三重県(減少額-51円、減少率-3.94%)となりました。

1位の富山県と47位の三重県における直近12か月の賃金推移を比較すると、富山県の平均時給は2024年9月から2025年3月にかけてほぼ横ばいに推移。しかし、2025年4月以降は上昇を続けています。

三重県の平均時給は増減を繰り返しながら、2025年8月には1,295円と期間中の最高値を記録しましたが、9月は大きく下落して1,244円となりました。

派遣(都道府県別)

派遣の都道府県別賃金伸び率ランキング(前月比)トップ3は、1位が長崎県(増加額+41円、増加率+3.37%)、2位が群馬県(増加額+44円、増加率+3.24%)、3位が鹿児島県(増加額+36円、増加率+2.93%)でした。

ワースト3は、45位が愛媛県(減少額-7円、減少率-0.58%)、46位が岩手県(減少額-8円、減少率-0.63%)、47位が福島県(減少額-9円、減少率-0.72%)となりました。

1位の長崎県と47位の福島県における直近12か月の賃金推移を比較すると、長崎県では2025年8月から同年9月にかけて、時給2,800円の大手半導体メーカーへのエンジニア派遣求人が出稿された影響などで上昇しました。

福島県の平均時給は、増減を繰り返しながらおおむね横ばいで推移しています。

正社員(都道府県別)

正社員の都道府県別賃金伸び率ランキング(前月比)トップ3は、1位が沖縄県(増加額+2,745円、増加率+1.05%)、2位が三重県(増加額+2,073円、増加率+0.82%)、3位が滋賀県(増加額+1,872円、増加率+0.73%)でした。

ワースト3は、45位が和歌山県(減少額-1,546円、減少率-0.61%)、46位が青森県(減少額-1,691円、減少率-0.67%)、47位が高知県(減少額-1,952円、減少率-0.80%)となりました。

1位の沖縄県と47位の高知県における直近12か月の賃金推移を比較すると、沖縄県の平均月給は2024年9月から2024年12月にかけて上昇傾向を示し、25万円台後半で安定して推移。2025年4月以降も緩やかな上昇基調が続き、2025年9月には264,829円と直近12か月の最高値を記録しています。

一方、高知県の平均月給は2024年9月時点で243,037円、2025年1月には248,407円まで上昇しましたが、その後は増減を繰り返しながらゆるやかな減少傾向を見せています。

本件の詳細はこちらのPDFよりご覧ください。
【2025年9月度】都道府県別 賃金伸び率ランキング